『蒸気の時代』が最高に面白いゲームであることを、すでに皆さんはご存知だと思います。
しかし蒸気の時代の遊びやすさについては最高…とは言い難いです。なぜなら蒸気の時代は2003年のゲームです。古いゲーム故に、いくつか改善点があります。蒸気の時代は、管理ボードが複数ありテーブルのスペースを圧迫します。また1ラウンド内のフェーズも長く、初プレイの人にインストするのは大変でした。
2019年に蒸気の時代はIan O'Toole氏によりDXエディションとして近代的なデザインに生まれ変わりました。しかしDXエディションが発売される前から、蒸気の時代をより遊びやすくするプロジェクトがあったのです。今回は、そのプロジェクトを紹介したいと思います。
Age of Steam 「Re DESIGN PROJECT」
James Mathias氏による個人的なプロジェクトです。ただし、その影響力はDX版のアートワークに及ぶほど大きかったと思います。
このプロジェクトのデータは、すべてBGGに公開されています。ここ数年で何人かの方に蒸気の時代を普及しましたが、このプロジェクトのおかげで古いゲームでありながらも快適に遊んでいただけたのだと思っています。
拡張マップについて
James Mathias氏により、多くの拡張マップがリデザインされており、BGGからダウンロードすることが可能です。「蒸気の時代の拡張マップが欲しい」と思った方は、まずはこれらのマップを遊ぶことをおススメします。
(James Mathias氏以外にも、BGGでは有志によってリデザインされた様々なマップが公開されています)
(昔のデザインの方が味はありますが、リデザインされたことで視認性が圧倒的に良くなっています)
管理ボードについて
蒸気の時代は2枚綴りになっています。これが機能的かというとそうでもなく、下手すると複数に分かれているボードは、集中力の分散につながる可能性もあります。
そこでおススメなのが、このJames Mathias氏によりリデザインされた管理ボードです。
とてもコンパクトですし、カラフルで分かりやすいです。私も、長らくこちらのボードを使っていたのですが、DX版用のオーバーレイを購入に合わせて自作してみました。皆さんも創意工夫を重ねて、世界に一つだけのボードを作ってみてはいかがでしょうか?
サマリーについて
初めての方にインストをする際にサマリーは大いに役立ちます。軍資金が限られるゲーム中、どのタイルが何金必要なのかを一目瞭然にしておくと、無駄な脳のリソースを割かずにすみます。人数分、印刷することをお勧めします。
(写真はJames Mathias氏のサマリーを日本語化したもの。TwitterでDM頂ければ、個人利用に限りデータをお渡しいたします)
アクションのタイル化について
James Mathias氏の活動とは離れますが、私はアクションをタイル化するのが好きです。
誰が何のアクションを持っているのか一目でわかるのが1点。また各種拡張によって、特別なアクションが増減するため、管理ボードとは独立させておきたいと考えています。
こちらについてもBGGにて公開してる方がいるので、こちらを参考に作ってみてはいかがでしょうか?
https://boardgamegeek.com/filepage/12354/aos-action-cards-revised-side-2ppt
(写真は加工して日本語化したものです。こちらもwitterでDM頂ければ、個人利用に限りデータをお渡しいたします)
まとめ
リデザインプロジェクトいかがだったでしょうか?2003年発売のゲームが今もなお活発に遊ばれているのは、こうした先人たちの努力によるものです。もし皆さんも「こういうものを作れば、もっと蒸気の時代が遊びやすくなるのでは?」といったアイディアがあれば、ぜひ教えてください!!
参考
James Mathias氏の研究内容について